20200511

5月になった。それだけで僕は心なしか浮足立ってしまう。ぐん、と気温が上がって、夜風が生温くなる。日中の青空に夏の兆しを読み取る。

 

先週末から乱痴気騒ぎを続けたせいで、さすがにへたってしまった。キャンプ、路上での騒乱(そして終電をなくした友人が泊まりにくる)×2、赤い髪をしたバンドマンの家に転がり込む×2。土曜日も丸一日出かけていて、日曜日にはとうとう寝込んでしまった。

 

そんなわけで、珍しく食欲がない。味が濃いものも嫌だし、肉すら食べられそうにない。仕方なく、白菜と小松菜ともやしを茹でて味ぽんで食べた。肉の代わりに豆腐を放り込んだ。味気ない食事だけれど、とても健康に良さそうだ。

 

今日、所用で練馬を知人とぶらついていたところ、初老の男性がこじんまりと営む八百屋に行き当たった。うどが売っていたので、思わず購入した。

 

食事や料理には全く関心のない私だけれど、山菜には目がない。何年も前に、黒薙温泉という秘境でうどの芽の天ぷらを食べたとき、ピンクと水色のふわっとしたキラキラしたものが頭の中で弾けた。(こう書くと別の草を食べたんじゃないかという気がしてくる)

 

それ以来、うどやふきのとうには目がない。最近、友人が実家から送られてきたというたらを食べていて羨ましくなった。

 

うどをどう調理すればいいのか分からないが、八百屋のお爺ちゃんが「酢味噌でもいいけれど、きんぴらが一番簡単だ」と話していた。きんぴらのレシピを調べて、明日料理してみようと思う。